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あらすじ

今回で4回目を迎える駒場基地爆音訴訟。原告団の一員である古賀沙織は、勇気を振り絞り証人となることを決意した。

原告団は、自衛隊機・米軍機の飛行差し止め及び損害賠償を求める訴訟を提起した。日米共用の駒場基地がもたらす被害は、度重なる騒音だけでない。周囲の環境汚染や事故への精神的不安をも誘発している。そんな中で昨年、空母艦載機の一部が他基地へ移転した。

被告は、これにより騒音が減ったと主張するが、他基地からの米軍機の飛来が増えたのもまた事実だ。「静かな空の下で暮らしたい」という願いを叶えるために、彼女をはじめとする原告団は今日、法廷へ向かう。

対する被告は、日本が他国の軍用機の飛行を差し止めることはできないと主張する。

 

基地がもたらす周辺地域への経済効果や安全保障上の恩恵も、被告側の鍵となる論拠である。個人の人権と、国家の安全保障が対峙する基地の現場をめぐる裁判が今、開廷する。

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